ストレッチポールで得られる効果
フィットネスクラブ・スポーツジムなどではマストなアイテムとなっている「ストレッチポール」。
実際に行う・使うとどんな効果が得られるのでしょうか?解説してみます。
ストレッチポールは筋肉も自律神経も整えてくれるから便利です
私がパーソナルトレーナーに転身してから10年以上前に出会ったストレッチポール。
これまで何人ものクライアントさんのコンディショニングで使用してきました。
有名なアスリートの方も、このポールでセルフコンディショニングしてから、自身の競技種目の練習・トレーニングに取り組む方が多いです。
何年か前に、あのダルビッシュ有選手がストレッチポールを片手にしながら立っている様子をスポーツ新聞で見かけました(苦笑)。
今ではコンディショニングツールでメジャーになったストレッチポール。
最近では「筋膜リリース」で太ももや内もも、二の腕などをゴリゴリとポールに押し当ててコンディショニングされる方を多く見かけるようになりました。
一方でストレッチポール本来の使い方・考え方というのは
「ポールに仰向けになって心と身体をリラックス」
という一点です。
リラックス効果をもたらす共に↓
姿勢が簡易的に整う
筋肉が緩んでくれる
浅い呼吸が深くなる
自律神経が整う
といった様々な効果が得られるのがストレッチポールを利用するべき理由です。
姿勢が簡易的に整う
ストレッチポールに仰向けで乗り、簡単なセルフコンディショニングを行う事で、簡易的に姿勢の左右差などを整えてくれる期待が持てます。
実際に仰向けになる前、セルフコンディショニングの効果・ビフォーアフターを確認する為、ポールに乗る前に仰向けになって、身体後面とマットやフロアとの「付き具合」を必ずチェック・記憶してみましょう。
おそらく「付き具合」に左右差があるはず。
例えば
「右側はついてるけど左側は浮いているな」
「腰とフロアの間に隙間があるな」
など。
セルフコンディショニング終了後、ポールから滑り降りて、「付き具合」の差を再度チェックを。
その時に、ビフォーアフターで必ず「差」が感じられるはずです。
その差で整えられた姿勢が、本来の貴方の姿勢です。
ちなみにその状態というのは長くは続かないですから、毎日1回はポールに乗ってコンディショニングを繰り返す事で、貴方が本来あるべきのキレイな姿勢を目指しましょう。
筋肉が緩んでくれる
これは前述の「姿勢が簡易的に整う」と連動しますが、ポールに乗ることで筋肉が緩んでくれる・緊張が解けやすくなります。
パソコン操作やスマホ操作の繰り返しで猫背気味な姿勢になりがち。猫背になってくると、現代病とも言える「ストレートネック」などを招いてしまいます。
また、猫背になるとその姿勢上、胸の「大胸筋」が縮んだ状態が続き、結果固くなりがちに。
ポールに乗ることで、この大胸筋のストレッチを自然と行えつつ、また肩や首の周りなどの固く・緊張しやすい箇所も緩んでくれます。
浅い呼吸が深くなる
前述の「大胸筋が緊張する」と、呼吸が浅くなりがちに。
これは猫背気味な姿勢でいると、肋骨回りが動きにくくなり、結果呼吸が浅くなります。
また胸の「胸骨リンパ」が滞ってしまう事もあり、胸の動きを悪くし、これも呼吸を浅くさせてしまう要因になります。
日常生活において呼吸がしづらいなどあればポールに乗る事により、これら負の要因を取り除ける期待がもてます。
自律神経が整う
ストレッチポールに乗ってセルフコンディショニングを行うことで、前述の通り、姿勢が整ったり呼吸に対してなど、身体に対して好影響をもたらしてくれます。
一方で内的にも効果があって、それは自律神経への好影響。
自律神経とは↓
交感神経=仕事や運動している時に優位になるなど、アクティブに動いている時に活発になる神経
副交感神経=休日や就寝中に優位になるなど、リラックスしている時に活発になる神経
のこと。
これら自律神経のバランスを整えてくれます。
と、そのバランスで言えばこれだけストレス社会の世の中。
就寝中など、身体を休めてる時に優位になって欲しい副交感神経が、そのストレスから中々優位になってくれず、交感神経が勝ってしまうなんてことも。
交感神経が勝ってしまうと寝ていても↓
・寝つきが悪い
・寝てもすぐ起きてしまう
・筋肉が完全に休まらなず強張ったり
などの負の要素が身体を襲います。
そんな交感神経を抑えたい!副交感神経を優位にしてリラックスさせたい!時にこそのストレッチポールです。
ストレッチポールを置いて仰向けになることで、そのバランスを整えてくれる期待が持てます。
その理由は、
「背骨が何かに触れる事自体がリラックスを高めてくれる」
からです=副交感神経が優位になってくれます。
もっと言えば、背中に何かが触れる事が、副交感神経を優位してくれる期待が持てるからです。
この知識、非常に大事なので覚えちゃいましょう。
例えば、赤ちゃんがギャン泣きしていた時、お母さんはどういう行動に出ますか?そう、背中を擦って落ち着かせようとしますよね。
この原理はストレッチポールも同様。
ある種人間は、本能的にわかっているのかもしれませんね。
ポールに仰向けになり背骨と触れる事で、リラックス効果を高めてくれます。
寝つきが悪い方、就寝前にコンディショニング無しでもいいので、ポールを使って副交感神経を優位にしてくださいね。
ストレッチポールを使うタイミングはトレーニング前?トレーニングの後?
ストレッチポールを利用するタイミングって、トレーニングの前?後?と疑問に思う方がいらっしゃるかと。
当然どちらのタイミングでも間違いではなく、その時々の運動の目的・用途によってタイミングを使い分けましょう。
ちなみに運動前後にストレッチポールを利用するメリットは以下の通りです↓
■運動前
・事前にポールにて姿勢を整える事で、トレーニング時に怪我がしづらい状態で行える期待が持てる
■運動後
・トレーニングで張った身体と筋肉を緩められたり、活発になった交感神経を抑えて副交感神経を優位にしリラックス出来る
といった効果があります。
なので運動前後どちらかでなく、どちらでの利用する事が貴方の身体のためと言えます。